運命



「はぁぁーーー・・・。」


周りに人がいたら、びっくりするくらいの大きな声で溜め息をつく。




ーーー結局あの後は・・・




「下の名前で呼んでいい?」


おじけづいて言えなかった。


「・・・は?」


キョトンとする中野を見てますます自分が嫌になる。


「あ、いや。・・・あの。」

「なーんだ。そんなこと?」


「え・・・・・・。」



凄く驚いた。

まさか、そんな返事くると思わなかったから。




・・・ってか、『そんなこと』だぁぁ?!


言い返そうとしたけど、中野のほうが早かった。



というより、

中野が私を黙らせた。



「いーよ?」




へ?



< 49 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop