運命
ーーーーーーちゅ。
ポッケに手を入れたままの徹は、体を傾け静かにキスをする。
少し冷たかった2人の唇は、お互いに温まり始め、
向きを変えるわけでもなく長いキスをした。
ーーーーーーーーー・・・・・・。
ゆっくりと離れるお互いの唇。
気まずくて、でも嬉しくて、ちょっぴり胸が苦しくて。
目が潤みながらも徹を見上げた。
「!」
少し目を見開いた徹は、そっぽを向く。
辺りは静かに夜を迎えようとしていた。
「・・・・・・付き合うか、俺達。」
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