運命
気持ち
今日は天気がよく、窓際は暖かな光が差し込んでいた。
「えっ?え、えぇーーー?!
それまじなの?」
興奮と驚きを隠せないまま、変な言葉を発する咲。
「・・・うん。 みたい。」
「みたいって。
えーちゃん、自覚ないの?」
呆れ笑いをする咲から目線を落とし、『うん。』と頷いた。
だって、あの徹がだよ?
キスして、ましてや付き合うだなんて・・・。
信じられない。
ノートに書かれた『誕生日作戦』という文字を眺めながら、そんなことを思った。
「おー、徹!!」
「朝から何の用だよっ。」
「うっせーなー。来たっていいだろ!」
その大きな声に、ドキンッと音を立てる。
「あれ、えーちゃんに会いに来たんじゃない?」
少し悪戯な笑みを浮かべた咲に、『まさか。』と笑った。
本当は、さっきからずっと後ろが気になってしょうがないんだけどね。
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