運命
「あ、わりーな!
また明日帰ろうな。」
少し動揺した声。
その言葉に小さく手を振る私。
でも、明日は部活あるんだよね。
それくらいわかってる。
今日が、・・・特別だったのに。
またしばらく一人かぁ・・・・。
まるでさっきまでが透明なキャンパスに塗られた鮮やかな絵だったかのように。
今ではその鮮やかさを失い、透明なキャンパスさえも見えなくなっていた。
「・・・はは。
両思いも辛いもんなんだね。」
ちょっと。
いろんな絵の具、塗りすぎちゃった。
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