運命
決意
ーーー翌日ーーー
朝校庭でばったり出くわした私と徹は玄関まで一緒に歩いた。
「それでさあ〜ーーー・・・
・・・・・・徹?」
いつものとおり、私が話しながら横を見たら、
徹はどこかうわのそらだった。
「ん? どした?」
「・・・ううん。
何でもない。」
私が喋ってたことにも気付かなかった徹は、顔をこちらに向けた。
私が答えると、返事もせずに携帯をパチッと開ける。
「あ、私日直だから、先行くね。」
「あー・・・うん。」
話を聞いてるかわからない返事をした徹は、一度閉じた携帯をまた開いた。
何かあったんだ。
なんだろ。
またお母さんにでも怒られたかな?
なんて、のんきなことを考えてみる。
じゃなきゃ、やってられない。
これから起こることを知るよしもない私は、咲のもとへと歩き出した。
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