運命
ーーー昼休みーーー
給食を食べ終えた私達は、まだあのドラマの話で持ち切りだった。
と、そんな時。
「加藤。」
振り返るとそこには・・・・・・
「あれ? 佐伯(さえき)?」
同じテニス部の佐伯がいた。
「ちょっと、いいかな?」
チラッと咲を見ると『行っといで』と小さく口パク。
私達は、以前美愛ちゃんと話した、
あの踊り場に来ていた。
「あの・・・・・・?」
背中を向けて話そうとしない佐伯に声をかける。
くるっと振り返った佐伯は決心した顔つきだった。
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