運命



ーーー昼休みーーー


給食を食べ終えた私達は、まだあのドラマの話で持ち切りだった。




と、そんな時。


「加藤。」






振り返るとそこには・・・・・・











「あれ? 佐伯(さえき)?」

同じテニス部の佐伯がいた。





「ちょっと、いいかな?」

チラッと咲を見ると『行っといで』と小さく口パク。




私達は、以前美愛ちゃんと話した、
あの踊り場に来ていた。






「あの・・・・・・?」


背中を向けて話そうとしない佐伯に声をかける。


くるっと振り返った佐伯は決心した顔つきだった。






< 66 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop