運命



−徹VERSION−





一人踊り場に残された俺は、まだ動けないでいた。












「・・・・・・・・・は?」


しばらくして出てきた言葉はそれだけ。



だって、そりゃそーだろ!

いきなり呼び止めて、こんなとこ連れて来て
何事かと思えば、告白されたって言われて・・・。

ふらないことにムカついて、やけくそで言えば、別れるなんて・・・・・・。



「なんっだよ、それ!」


鞄を乱暴に持ち上げ階段を駆け降りた。




納得がいかなくて後を追うも、見当たらず。

教室に向かったら、鞄はもうなかった。






< 71 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop