運命
部活が終わった頃、辺りは暗くなっていた。
明日は土曜。
平日しか部活に参加しない俺達は、もちろん土日は休み。
帰る用意をしながら、溜め息をつく。
明日、どうしようか。
もう行っても意味ないか?
もんもんと考える俺に、またあいつが近付いてきた。
「うわっ、
なんか徹が暗いわあ!」
「うっせ!
バテてんだよ!!」
蹴りを入れるフリをすると爆笑された。
さっきのツッコミは痛かったけど、おかげで決まった。
ここでクヨクヨするなんざ、俺らしくない。
明日は行くしかないな。
自転車を漕ぎ出す中、雲からは雨が小さく落ちてきた。
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