運命





ガーっと音を立ててドアが開く。


店内からは、今売れてる歌手の新曲が流れてた。




フラッと漫画を手に取り、ペラペラとめくる。




って、おいおいおい。

俺は朝飯買いに来たんだっつーの。



自分自身にツッコミながら、漫画コーナーに戻し、弁当を見に行く。


ガーっと後ろでドアが開いたのがわかった。





あ、これにしよ。



一人心んなかで会話しながら、弁当を持つ。

なんか飲み物買ってくか。なんて思って奥に行く俺の足が止まった。



相手も携帯片手に立ち止まる。




なんで?



なんで?





『偶然ってね?

2回あったら必然になって

3回目になったら、それは運命なんだよ?』


幼い頃、こんなことを聞いた記憶があった。



じゃあ、これは運命なのか?






そうなのか?


加藤。




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