運命



「「・・・・・・。」」


お互いに、無言。


加藤は下を向きながらとぼとぼと歩き、

俺はというと、


片手をポケットに突っ込んだまま、反対側を見ていた。




・・・何してんだよ、俺。


今日は、加藤に会うって決めてたろ?




なんて思っても、体は言うことを聞かない。





沈黙を破ったのは、加藤だった。







「昨日はごめんね。
急に大きな声出して。」





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