運命



はぁ・・・はぁ・・



誰も通らない夜道。


時々車が通る程度の中、



俺はただ歩いていた。




吐息も哀しく宙を舞い、空へと消える。




息が苦しい。



無我夢中に走ったせいか、

振られたせいなのか・・・・。




涙で前が歪む。




温かい雫が頬を伝った。







ん?




『ぐすっ・・・』




泣き声・・・・・?




涙を拭き、前をよく見ると

遠くの方に誰かいた。










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