my Life!!



「あの・・・」


あたしが自己紹介にとまどっていると、一樹君が、あたしの背中をポンと押した。



「この子は新しくこの寮に入る沙耶ちゃんっていうの、仲良くしろよ、司ぁ」


一樹君はそう言うと、司君って子は、「はぁい♪」と可愛い声で言い、「どーぞー」と言い、あたしの腕に自分の腕を絡みつけ、部屋に無理矢理入らせた。

人懐っこい子なんだなぁ・・・


部屋に入ると、2階式になっていて、気でできた幹事のカジュアルなデザイン。

天井には、スプリングクーラーが回っていて、ベランダには、ヒマワリがのびのびと育っていた。


「わーっ綺麗だねーっ」


あたしはなんだかテンションが上がっていて、ニコニコしながら言うと、

「だよねっ」

と司君は、そう言ってあたしにくっつていたのがもっとくっついて、顔をよせてくる。


「おまっ・・・そいつにくっつくわけ?どういう趣味してんだ」


ダイニングテーブルに座っている桜庭 要が顔をひきつらせて言ってきた。


「うるさいなぁーっかな君でも許さないよ?」


ニコニコとしながら桜庭 要を睨みつける絶妙な表情をする司君。

てか“かな君”て・・・


セイス良いっ!!!



ナイス☆司君




「・・・」


黙り込み、ハァと溜息をつく桜庭 要。


< 14 / 22 >

この作品をシェア

pagetop