my Life!!
「あの・・・」
あたしが自己紹介にとまどっていると、一樹君が、あたしの背中をポンと押した。
「この子は新しくこの寮に入る沙耶ちゃんっていうの、仲良くしろよ、司ぁ」
一樹君はそう言うと、司君って子は、「はぁい♪」と可愛い声で言い、「どーぞー」と言い、あたしの腕に自分の腕を絡みつけ、部屋に無理矢理入らせた。
人懐っこい子なんだなぁ・・・
部屋に入ると、2階式になっていて、気でできた幹事のカジュアルなデザイン。
天井には、スプリングクーラーが回っていて、ベランダには、ヒマワリがのびのびと育っていた。
「わーっ綺麗だねーっ」
あたしはなんだかテンションが上がっていて、ニコニコしながら言うと、
「だよねっ」
と司君は、そう言ってあたしにくっつていたのがもっとくっついて、顔をよせてくる。
「おまっ・・・そいつにくっつくわけ?どういう趣味してんだ」
ダイニングテーブルに座っている桜庭 要が顔をひきつらせて言ってきた。
「うるさいなぁーっかな君でも許さないよ?」
ニコニコとしながら桜庭 要を睨みつける絶妙な表情をする司君。
てか“かな君”て・・・
セイス良いっ!!!
ナイス☆司君
「・・・」
黙り込み、ハァと溜息をつく桜庭 要。