my Life!!



「クスッ・・・」


その少年は、クスリと微笑み、人込みから消えていった。



「っ・・・」


格好良かったな・・・結構・・・



電車に揺られて約1時間、あたしは目指していた駅のホームに着いた。

街に出ると、見慣れない風景ばっかだった。

大きいマンションに大きなビル、大きいお店が沢山あって、人も沢山居た。
ざわめく街、光るライト、すごく慣れない・・・。


あたしは、地図が書かれていた紙を片手に歩き出す。


「ここを曲がって・・・」







―――――
――・・・



「暑いなぁ・・・」


まるで夏休みの様な暑さ、結構歩いたんだけど、まだまだ見当たらない・・・



「ここら辺のはずなんだけど・・・」



ハァ、と溜息をつき、立ち止まっていると、遠くからどことなく聞き覚えのあるような声がした気がした。




「やっべぇー!!!遅刻だ!遅刻――!!!」


その声は段々とこちらに近づいてきた。


振り返り、声の主の方へ顔を向ける。




「えっ・・・?」


「はぁ?」




< 4 / 22 >

この作品をシェア

pagetop