my Life!!
「クスッ・・・」
その少年は、クスリと微笑み、人込みから消えていった。
「っ・・・」
格好良かったな・・・結構・・・
電車に揺られて約1時間、あたしは目指していた駅のホームに着いた。
街に出ると、見慣れない風景ばっかだった。
大きいマンションに大きなビル、大きいお店が沢山あって、人も沢山居た。
ざわめく街、光るライト、すごく慣れない・・・。
あたしは、地図が書かれていた紙を片手に歩き出す。
「ここを曲がって・・・」
―――――
――・・・
「暑いなぁ・・・」
まるで夏休みの様な暑さ、結構歩いたんだけど、まだまだ見当たらない・・・
「ここら辺のはずなんだけど・・・」
ハァ、と溜息をつき、立ち止まっていると、遠くからどことなく聞き覚えのあるような声がした気がした。
「やっべぇー!!!遅刻だ!遅刻――!!!」
その声は段々とこちらに近づいてきた。
振り返り、声の主の方へ顔を向ける。
「えっ・・・?」
「はぁ?」