だって好きなんだもん☆

「はいはい。んじゃ、行くか。」

「うん…。」


でも…なんで買い物だけなのにアタシが付き合わなきゃいけないんだろ……

しかも横に並んで歩いてるしなぁ…いや普通か


こう見ると

アキラくんって……背ぇ高いし顔立ち整ってるし……
かっこいいし…モテる…よね…

なのに…なんで昨日初対面のアタシに頼んだの?


―――って!
何アタシはこんなドS男に期待してんの!?

なんでこんな…ドキドキすんの?


もしかして…もしかして―――

「…着いた……ってなんだよガン見して。」

「へっ!?」


あ……アタシったらずっとアキラくんの顔見てたんだ…

「…もしかしてオレに惚れた…とか!?」

「っはぁ!?そんなわけ…」


ない、のかな

本当に?本当にそう思ってるのかな


―――わかんない……


ドキドキする意味も

ついアキラくんを見てしまう意味も


アキラくんはアタシの理想ではないのになぁ…

もしかして…アタシ…メンクイだった…とか!?


「ほら、さっさと来ねーと置いてくぞ、チビ。」

……ムカッ…

やっぱり訂正。
さっきのドキドキは幻!絶対間違い〜!!


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