だって好きなんだもん☆

ネックレス…か

てっきり妹っていうからストラップとかだと思ってたなぁ


「あ! このリボンの可愛い〜!これはどぉ?」

「ん あ?あぁ」


………?
なんかアキラくん、ちょっとソワソワしてない?トイレ?


そう思っていたら、アキラくんは口を開いた。

「あっ…あのさぁ〜」


気のせいかな……アキラくんの目が泳いでるような気がする……いや、気のせい気のせい……


「ん??」

「綾乃の趣味ってどんなんかわかる?」

「……え」


“綾乃の趣味”って……なにそれ

まるで、お姉ちゃんにプレゼントするみたいじゃん……

なんで?なんでそんなこと聞いてくるの―――?


“お姉ちゃんが好きだから”?

―――苦しい……

そんなことは昨日から薄々わかってたはずだよ

なのに…なんでこんなに胸が苦しいの?

なんで今、アタシは泣きそうなの?

何これ………意味わかんない……


「あのさぁ…一応言っとくけど、その妹が綾乃と同じ趣味だから言ってんだからな?」


アキラくんが頭の後ろの方を掻きながら言った。


「……へ?そーなの?」

「そうだけど?」


また…アタシの早とちり……だったんだ

早とちりだったんだ…!!

< 15 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop