だって好きなんだもん☆
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――午後6時
アタシとアキラくんは今、アタシの家路にいる。暗いからって言ってアキラくんはアタシを家まで送ると言った。
嬉しいけど…なんか…迷惑じゃないかな?
「…別に送ってくれなくてもよかったんだよ?」
「オレが送るっつったんだからいーんだよ。少し暗いし、女子ひとり歩いてんのも危ないだろ。」
「でも…本当によかったの?」
「しつけぇなぁ。オレがいいっつってんだからいいんだっつの。」
でも、本心じゃないって言ったら本心じゃない。
もう少しだけ一緒にいたいって気持ちがあるから。
それに…少しでもアタシのこと心配してくれてるんだとしたら…甘えちゃっていいか。
アタシはアキラくんのほうを見ながら言った。
「…ありがと」
「ん」
アキラくんは前髪を右手で掻き上げながら言った。
夕日のせいかな
アキラくんの顔が、なんとなくだけど…赤い?意外と照れ屋なのかな
隣にはアキラくんがいて、胸元にはアキラくんに貰ったネックレスがあって、今うちの家路を辿っていて。
なんか今、すっごい幸せな気分かも
なんで…ううん。そんなこと誰かに聞かなくてもわかる。
―――アキラくんのこと…好きになっちゃったんだ……