だって好きなんだもん☆

「あたしも彼氏にお弁当作りたいしさ。この際だし、お母さんに頼んで料理の練習しよ♪」

「お姉ちゃん……」


なんか今ものすごく、お姉ちゃんがいてよかった…とか思っちゃったよ……


「ありがとうッ!!お姉ちゃん〜!」

「うふふふ〜 かわいい妹よ〜!!」

あ…これどっかのドラマかなんかでなかったっけ?



親バカならず“姉妹バカ”みたいなかんじで、よりいっそうアタシたちが仲良くなったところで、明日の朝、お母さんをもとに、お姉ちゃんとアタシは“お弁当練習会”を開くことにした。



「あ〜!!ミーナぁあ!!卵焼き焦げてるって!!」

「へ? うぁあぁああ!!!」


カチッとコンロを止める。……が、気付いた時にはもう遅かった。隕石のような卵焼き(?)になっていたのだ……。


「「……本ッッ……当に苦手なんだね……」」


お母さんとお姉ちゃんの言葉がハモった。


「……………」


てゆーか…これは苦手とかそういうレベルじゃないと思う。

なんか…料理を歌に置き換えたらジャイア●みたいな……とにかく…あの…なんか…人間が作った物なのかこれってカンジなんですけど……


「………やっぱ…諦めた方がいいのかな………」

アタシは少しシュンとなって言った。


「れっ…練習すればきっと大丈夫だよっ!!」

「そっ…そうよぉ!!
もっと練習しましょうよ!!」


お姉ちゃんもお母さんもそう言うけど……本当に大丈夫かなぁ……?

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