だって好きなんだもん☆

「っつかお前、学校は?」

「え? あるよ?」

「もう8時20分になるけど大丈夫なんか?」


「え゙っ…………」


腕時計を見てみた。

アキラくんの言う通り、8時20分。

………ここから学校行くの、15分かかるんですけど……。

逆方向じゃなかったからまだしも……5分遅刻!?
今まで一回たりとも遅刻したことなかったのに!?


……どうしよ

このまま休んじゃおっかなぁ…。


「……ミーナ、ちょっと待ってろよ」

「………ふぇ??」


そう言って学校のほうに駆けてくアキラくん。


『待ってろよ』……?


もう、アキラくんの学校…授業、始まっちゃうよ。

そう思っていたら、校舎のほうから誰かがはしってくる足音がした。


……アキラくん?


「ごるぁぁああ!!そこにいる女子ぃい!どこの生徒だぁあ!!」

「………はぃ!?」


校舎のほうを向くと、すごい形相をして走ってくるムサそうな男の先生がいた。

そして、あっという間にアタシのいる校門にたどり着いた。


「オメー、どこの高校か答えろ………って、オメー……中学生か……」


あ このオッサン、アタシのネーム見て言ったんだ。

アタシが通ってる中学には、左胸のところに中学校名と名前が書いてある。

だから、見たら一発でどこの中学校に通ってるのかとかがわかる。



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