だって好きなんだもん☆
そしてゴリ先生からフルスピードで逃げるアタシと彼。
それは、ずっと憧れてたマンガの一場面に似ていて、ヒロインになれたみたいで、少し誇らしげな気持ちになった。
ちなみに、自転車をこいでる彼とは、もちろん……
「アキラくんっ!学校、サボっちゃって大丈夫なの?」
他でもない、アキラくんだった。
「あー?聞こえねー!!」
少し声が小さかったせいなのか、風の音に遮られてしまい、アタシの声はアキラくんの耳には届かなかったらしい。
アタシは、さっきよりも大きな声で言った(叫んだ?)。
「学校!!サボっちゃって大丈夫なのーー!?」
「だーーッ!!うるさい!耳元で叫ぶな!鼓膜が破れるだろが!!」
「えー……」
アキラくん……どう考えても矛盾してるよ。叫べって言ったの、アキラくんじゃん。(←言ってない)
……って、ん?
みみ……もと…?
「…っぅきゃあぁぁ!!」
「あ゙ーー!!今度はなんだよ!?」