だって好きなんだもん☆
「やっぱりミーナにはまだ早かったか〜?」
「へ?何が?」
「いや……ラブホの隣のゲーセンだからさぁ、あーゆー人がなんか多いんだよな」
ゲーセンの中を指差して言うアキラくん。
あーゆー人……?
と思っていると、中から人が出てきた。
「………かっ!!」
カップルばっかり!?
しかも女の人は結構皆さんキャバ嬢みたいな……!?(露出度が高いって意味)
「ってゆーか……こ、こんな所に来たかったんだ……アキラくん」
やっぱり……男の子ってみんなアッチのこと考えるのかな……
アキラくんはクラスの男子とは違うと思ってたのに〜っ!
「いや?別に来たかった訳ではないけど?」
……え?
「ちょーーっとミーナをからかってみたくなっただーけ。ほら、こーゆー顔するのがいけねーんだかんな?」
ドキンッ……
人をからかったりして面白がってるし
ドSだし……
だけど、なんでアキラくんのアタシに向ける笑顔でこんなにときめくんだろう
そして、決まってアキラくんは笑う時、アタシの頭を撫でる。
意地悪なコトバや笑顔と裏腹に、アキラくんの手だけはあったかくて……大きくって……なんだか安心感すらアタシに与えた。
これで、アキラくんのことを、許したくなってしまうんだ。