だって好きなんだもん☆
「ほら、真っ赤」
……あ
「ネックレス…付けてる意味も、同じなんじゃねーの?」
どうしよう
「正直に言ったら?」
見透かされてる
アタシのことを真っ直ぐ見るアキラくんに
恥ずかしくて、目をそらしたままのアタシ。
「ほら、今なら人もいねーし
聞いてやるから」
そう言いながらアタシの頭を片方の手で撫でるアキラくん。
気付いているのかな
こうすることで、アタシが正直者になっちゃうこと
心臓がドキドキして、顔が真っ赤になること
気付いてたとしたら、
相当の意地悪だよ……。
「ほら、言えって」
雨の音は、確実に大きくなってるのに、
頭のなかに響くのは、アキラくんの声だけ。
でも、アタシの心臓の音も、それに負けないくらい、煩くて。
アキラくんは、気付いてる?
アタシの気持ちに。
どうしよう
アタシは、意地悪なアキラくんに、翻弄されてしまったのだろうか。
「アタシっ……」
その目に、全部持って行かれてしまったのだろうか。
恥ずかしくて恥ずかしくて仕方ないのに、
キミに言わなきゃいけない気がするんだ。