だって好きなんだもん☆
「アタシ……アキラくんのこと……っ」
“好き”
そのたった二文字が、喉の奥につっかえて、出てこない。
知らなかった
告白することって
こんなに勇気がいって
こんなに恥ずかしくて
こんなにドキドキするものなんだ。
アタシのことを、瞬きもしてないんじゃないかな、というほどに見つめるアキラくん。
―――言わなきゃ
ここで言わないで、いつ……言うの?
勇気を振り絞れ、アタシ。
ドキドキするのも、今は、聞こえないフリをして
「……好き……」
このコトバを口にした。