だって好きなんだもん☆
好き?
嫌い?
アタシのこと、どう思ってるの―――?
ドキドキが煩くなるぶん、雨の音も煩くなる気がした。
「オレも……なに……?」
ごめんね?急かして。
だって、アタシのドキドキと雨の音がもっと煩くなって、アキラくんの声が、答えが、聞こえなくなっちゃうかもしれないから―――
「オレも……」
えっ………
「オレも……ミーナと同じ」
それって……
「……両思いって…こと?」
少しオデコを離して、
コクン、と頷くアキラくん。
その瞬間、溢れた涙。
「えっ……は!?ちょっ……なんで泣くんだよ!?」
慌てながらアタシの涙を自分の指で拭うアキラくん。
それでも、アタシの涙は一向に止まらなくて。
「……ミーナ?」
「だって……うれじ…ぐでっ……ヒック」
ほとんど鼻声で、シャクリまであげてるアタシ。
たぶん、色気なんてまったくないと思うのに。
アタシ、いいところなんてないのに。
アキラくんより年下で、背もちっちゃくて、
アキラくんの同級生の女子に比べたら、まったくの子供なのに。
それでも、“ミーナと同じキモチ”だって……言ってくれた。