だって好きなんだもん☆


「あ 雨、止んだな」


「あ、……うん」



アキラくんの一言によって、パッと離れるアタシ。



なんか急に恥ずかしくなっちゃった。


自分から告白したことも、アキラくんに抱きしめられてたことも。


抱きしめられて初めてわかる、アキラくんの温度とか、ドキドキとか……そういう…いろいろなことが、アタシにとっては初めてで。
もっともっと、アタシをドキドキさせた。


アキラくんは、こういう気持ちにはならないのかな……



その瞬間、アタシの頭をポンポンと撫でながらアキラくんは言った。


「んじゃ、どっか行く?」


「………へ?」


「デートの続き、するだろ?」



“デート”


そんなたったひとことに、ドキンとする。

アタシたち……本当にカレカノになったんだ……!


「うんっ…////」


うー…どうしよ

自然と顔が真っ赤になっちゃうよぉ……/////


そのことに気付かない訳がないアキラくんは、やっぱり笑いながらアタシの頬を突っついて、


「ミーナ、茹でタコみたいに真っ赤だし(笑)」


と、アタシのことをからかうのでした。



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