だって好きなんだもん☆
「―――それで!?」
「えっ……まだ言うの?」
今は夜の8時半。
アタシは、今日あったことを事細かとお姉ちゃんに報告中なのです…。
お姉ちゃんには色々と手伝ってもらったりしたし、報告するのは筋かもだけど!
だけど…さ?
姉妹間でもプライバシーってもんはあると思うんだよ!
それに……、アタシにだって……アキラくんとアタシの、“二人だけの思い出”とか! 二人だけの間だけわかる話とか作りたいわけですよ!!
だから、いくらお姉ちゃんでも言えないっ!
「あとは秘密っ!!」
アタシがそう言うと、お姉ちゃんは顔をブスーッとさせて、「ケチーっ!」と言いながら拗ねた。
いやいやいや……ケチなのはたぶんお姉ちゃんも一緒だと思うよ?
ってゆーか、こういうことに関しては、お姉ちゃんのほうがたぶんケチだよ。
だって、アタシが“お姉ちゃんとお姉ちゃんの彼氏について”訊くと、必ず話を反らすんだからっ!
でも!
さすがに今日こそは話してもらうんだもんねっ!!
アタシの(若干ノロケっぽい)恋バナを話した代償にっ!