だって好きなんだもん☆



「―――それで!?」


「えっ……まだ言うの?」


今は夜の8時半。

アタシは、今日あったことを事細かとお姉ちゃんに報告中なのです…。

お姉ちゃんには色々と手伝ってもらったりしたし、報告するのは筋かもだけど!


だけど…さ?


姉妹間でもプライバシーってもんはあると思うんだよ!


それに……、アタシにだって……アキラくんとアタシの、“二人だけの思い出”とか! 二人だけの間だけわかる話とか作りたいわけですよ!!


だから、いくらお姉ちゃんでも言えないっ!


「あとは秘密っ!!」


アタシがそう言うと、お姉ちゃんは顔をブスーッとさせて、「ケチーっ!」と言いながら拗ねた。


いやいやいや……ケチなのはたぶんお姉ちゃんも一緒だと思うよ?

ってゆーか、こういうことに関しては、お姉ちゃんのほうがたぶんケチだよ。


だって、アタシが“お姉ちゃんとお姉ちゃんの彼氏について”訊くと、必ず話を反らすんだからっ!


でも!

さすがに今日こそは話してもらうんだもんねっ!!

アタシの(若干ノロケっぽい)恋バナを話した代償にっ!



< 59 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop