だって好きなんだもん☆

「お姉ちゃんっ!お姉ちゃんは彼氏とどー…」

「あ。そーいやミーナ、お弁当はどーしたの?」


「どーなの?」と聞こうとした瞬間、やっぱり話題を反らされた。


もーっ!


お姉ちゃんは何一つ教えてくんないんだから……

今日くらい教えてくれてもいいじゃんっっ!


そう思いながらも、お弁当はどうなったのかをお姉ちゃんに教えるアタシ。



「お弁当は――…アキラくんが食べたよ?」


「いや、いつ?」


「今日。」


「ちがう。何時よ?
ってゆーか、一部始終でいいから教えナサイ。」


「えっと……」






―――――

――――――――――

――今から7時間くらい前――



「あ。」


街中を二人で歩いてた時、いきなりアキラくんが声を漏らした。


「へっ??な、何?」



まだなんだか気恥ずかしい感じで、さっきまではフツーにできてた会話も、今のアタシにとっては、少し難しかった。


アキラくんの隣にいることさえも、緊張して、ドキドキした。


だからかな。若干声が裏返った気が……(汗)


「朝、ミーナがくれたお弁当…バックに入れっぱだった」


あー!

忘れてた!


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