だって好きなんだもん☆
保冷材入れてあるから一応腐ってはないと思うけど……さっきケーキバイキングで食べたし…アキラくん、食べれないよね。
そんなことを思っていると、アキラくんは人気が少ない海のほうへ歩きながら言った。
「今、食べてい?」
「……えっ!?今!?」
「うん。今
…ダメ?」
「ううん…いいけど…さっき食べたばっかだから…」
アタシが心配すると、アキラくんは目を少し細めて笑いながら…
「だってオレ、すぐ腹へんもん。それに、ミーナが作った弁当なら尚更食いてーし♪」
なんて言ったらキュンってしちゃうからー!
アキラくんはアタシのキュンってするポイントにヒットしすぎだからーっ!
そんなことを思っている間に、海が見えるところに着いた。
「―――キレー……」
本当、海はいつ見ても綺麗だと思う。
今は4月で、ちょっぴり寒いし、お昼だから夕日も見れないけど。
それでも…今のアタシには、真っ青で、綺麗な海に見えた。
…アキラくんが隣にいるからだね
そんなことを思ってアキラくんのほうを見ると、もう膝の上でお弁当箱を開いていた。