だって好きなんだもん☆
そしたら、何か、背中のほうが温かいのを感じた。
それは、アキラくんに抱き締められてるからだってすぐ気付いた。
「拗ねたミーナかーわいっ♪」
……え?え?…いま、『可愛い』って……っ!?
たぶん、今のアタシの顔は真っ赤だと思う。
だけど、アタシの顔は、アキラくんの顔の下。つまり、頭の上にアキラくんの顎があって、アタシをすっぽり包むようになってる状態。
だから、たぶん…見えないはずだけど……
アタシの心臓の音は、きっと……アキラくんに聞こえちゃってるはず。
あう……どーしよう。ドキドキがやば…
「んゆっ!?」
んゆってなんだよって自分でツッコミを入れながらアキラくんのほうをちょっと睨んだ。
だって、また、アタシのほっぺを両手で外側にみょーんって引っ張ったんだもん。
「………人で遊ばないでよっ」
「んー?」
と言ったあと、クスッと笑った声が聞こえた。
「やだね♪」