だって好きなんだもん☆
またもや変な声がでちゃった。
その原因は、もちろんアキラくんがアタシの頬を引っ張ったからなんだけど。
「もうっ!アキラく……」
「だってさぁ!」
アキラくんは、アタシの頭に自分のおでこをくっつけて言った。
「ミーナ、がんばったんじゃん?きっと早起きして、何回も失敗しながら、…遅刻しそうになりながら、オレのために、作ってくれたんだろ?」
……アキラくんは、超能力者かなんかなのかな。
何でわかっちゃうんだろう。
「だったら、そんなこと言うなよ。焦がしていよーが殻が入っていよーが、オレはミーナが作ったもんなら何でも食うし。」
「……お腹壊しても知らないよ?」
「壊さねーし。」
「……歯、折れても知らないよ?」
「折れねーし。」
ははっと笑った後、アキラくんは、抱きしめる力を強めた。
もちろん、ドキドキも大きくなる。
アキラくんに聞こえちゃうかもしれない。
「……アキラくん…っ」
その瞬間、アキラくんの抱きしめている力が弱まった。
「…?アキラくん……?」