だって好きなんだもん☆

気のせい……じゃないよね。アキラくん…ぐったりしてる。

まさか……アタシのお弁当のせい!??


「ア…アキラくんっ!?」


アタシは、できるだけアキラくんの方に体をむけた。そして、アキラくんの顔色を見て、アタシは安心した。


すぅーー……


そんな寝息が聞こえる。

アキラくんは、お腹を壊したんじゃなくて、寝ちゃったんだ。しかも爆睡。

でも…なんでいきなり寝ちゃったんだろ?


そのとき、いきなり冷たいものが、手の甲に乗った。それは、雨の粒なんかより、ずっと大きくて、は…跳ねて……って、これまさか……


「ゲコッ」

「っキャアアアァァァァアア!!!!!!」


そこには、見事予想通りのアタシが大の苦手とする生物…カエルがいた。

そして、アタシの絶叫で目を覚ましたアキラくん。…と、彼にすがるアタシ。


「あぎらぐんーーーっっ!!!とってぇーーっ!!!」

「…ん?カエル?」

「いいからとぉってぇーーー!!!!(泣)」


アキラくんは、「はいはい。」と言うと、すぐに取ってくれた。


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