だって好きなんだもん☆
「その、アキラって人と綾乃サンの関係が怪しいよね」
「うん……」
お姉ちゃんもアキラくんも、疑いたくない。だけど……どうしても、2人の間に何かあったんじゃないかって、疑っちゃう。
しん、と部屋は静まり返ってしまった。
アタシにとっても杏奈ちゃんにとっても、重くて、嫌な空気。
そんななか、杏奈ちゃんがポツリポツリと言った。
「……過去に、付き合ってたことがある……とか」
「…………」
なんとなく、考えないようにしてたことを、杏奈ちゃんが言う。
あと、もうひとつ、引っ掛かることがある。
「……もうひとつ、思うんだけど…」
「アキラくんって、お姉ちゃんにまだ未練ある気がする」
杏奈ちゃんが言おうとしていた言葉を、アタシが代わりに言った。
「……本当は、アタシのこと、好きじゃないのかも」
あ……どーしよ
涙目になってきた……
そう思って、うつむいたアタシ。
「ミーナ」
杏奈ちゃんに名前を呼ばれて、うつむいてた顔をあげた。
ムギュッ
「……ほぇっ?…ぃたたたっ!!」