だって好きなんだもん☆
むぎゅ〜っと両手でアタシのほっぺたをつねる杏奈ちゃん。
「はうはひゃん?(杏奈ちゃん?)ひはいお?(痛いよ?)」
なんでアタシつねられてんの?
で、頭がハテナマークだらけのアタシ。
「シケた顔しないのっ!」
シケた顔?
……ってどんな顔よ??
やっぱハテナマークだらけのアタシの頭。
「とりあえず!アキラを信じよ!」
アキラって………呼び捨てか。
って杏奈ちゃんにツッコミつつも、杏奈ちゃんの言葉を頭の中でリピートする。
“アキラくんを信じる”かぁ……
ここでやっと杏奈ちゃんはつねっていた手を離した。
「……そうしてみる。アキラくんを信じるよ」
「ミーナ……」
「だって、アタシ、アキラくんの彼女だもんねっ!
ありがとう!杏奈ちゃん!」
そう言って、アタシは杏奈ちゃんに、ぎゅ〜っと抱きついた。
持つべきものは親友だなって思ったりして。