Girls' Story ~小泉れな's~
全員の自己紹介が終わると、ちょうど1時間目の終わりの鐘がなった。
教室がもっとざわめき、みんなが席を立つ。
さっそく友達づくりを始めるのだ。
わたしも、ちゃんと友達つくらなきゃ・・・!
気持ちは席を立とうとするのに、足は動かない。
どうしよう こわい。
みんな わたしの声を聞いてくれるかな?
中学もこの臆病な性格が災いして友達の数は少なかった。
でも、わたしは決めたんだ!
勢いつけて席を立ったそのとき。
「小泉さん?これから隣よろしくね。」
いきなり名前を呼ばれて、体がびくっとふるえた。
また恥ずかしい・・・
でも嬉しさのほうが大きくて、隣を見る。
さっきの男の子が、にっこり笑ってこっちを見てた。
その笑顔にまた顔は熱くなる。
「う、うん!よろしくお願いします・・!」