Girls' Story ~小泉れな's~


全員の自己紹介が終わると、ちょうど1時間目の終わりの鐘がなった。

教室がもっとざわめき、みんなが席を立つ。

さっそく友達づくりを始めるのだ。


わたしも、ちゃんと友達つくらなきゃ・・・!

気持ちは席を立とうとするのに、足は動かない。


どうしよう こわい。

みんな わたしの声を聞いてくれるかな?


中学もこの臆病な性格が災いして友達の数は少なかった。

でも、わたしは決めたんだ!


勢いつけて席を立ったそのとき。



「小泉さん?これから隣よろしくね。」



いきなり名前を呼ばれて、体がびくっとふるえた。

また恥ずかしい・・・


でも嬉しさのほうが大きくて、隣を見る。

さっきの男の子が、にっこり笑ってこっちを見てた。

その笑顔にまた顔は熱くなる。



「う、うん!よろしくお願いします・・!」



< 4 / 9 >

この作品をシェア

pagetop