君のNo.1 ~出逢い~
翌朝6時前に目を覚ますと
隣に絢さんの姿はなかった
あたしの枕元に置いてあった
洗濯された自分の服に着替える
今日は夏なのに肌寒く
聖来君が昨日貸してくれたパーカーを
羽織った
部屋を出てリビングへ行くと
絢さんが朝食の支度をしていた
「おはようございます。」
「おはよう。ずいぶん早いね。もっとゆっくりしてても良かったのに。」
あたしは
凉司と顔を合わせたくなかったから
朝早くに
別荘に荷物を取りに行って
一人で電車で帰るつもりだった