学校の怪談
すると、男はこっちを向き軽く頭を下げた。
結構かっこいい、顔立ちをしていた。
二重で目がでっかくて、清潔感あふれる20代半ばの男。

「あなたは、死んでますよね?どうして成仏しないの?」

男は視線を下に向けながら話した。

【俺はね、体育の先生だった。楽しみだった。生徒に教えるのが…だけど、みんなマジメに授業をやってくれないんだ。他の先生にも注意されてばっかりでね…】

「それを苦に自殺を?」男は静かに頷いた。
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