―Destiny―
「………?」
ネックレスの隣に置いてあった小さな箱。
そして、さらにその箱の隣に置かれた一枚の写真――。
「これ……」
見覚えのある写真を思わず手に取る。
そこには、コンビニの制服を着た永輝さんが、バイト仲間に挟まれて写っていた。
――驚いたのは……。
永輝さんを挟んでいたバイト仲間。
それは、まだ若い頃の、あたしのお父さんとお母さんだった。
これと全く同じアングルの写真が家にもある。
あたしはその写真を何度も目にしている。