―Destiny―


がっくりと肩を落とした真菜は、コップに残ったお冷を一気飲みする。



「厨房かもね」
「おまたせ!!」



あたしの声と、注文したラーメンを運んできたおばちゃんの声が重なった。

目の前にどんと置かれた、真菜のラーメンとあたしのラーメンを咄嗟に見比べる。


いつもと同じラーメンを注文したはずなのに。

あたしのラーメンは丼からして特大サイズ。

しかも青ネギは、丼からあふれんばかりに乗っかっていた。



「お、おばちゃんっ!?」


「ほい、チャーハン!」


「うっ……」



チャーハンまでもが特大のお皿に盛られ、量もいつも以上に多い。


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