―Destiny―
知り合いに似ている……ねぇ……。
女子高生のあたしが?
もうすぐ四十歳になろうとしている人の知り合いに??
うーん……、どんな知り合いなんだろう。
「あのー、どこが似ているんですか?」
気になって訊いてみると、大将は「そりゃ、顔だよ」と即答した。
あたしはさらに訊いてみる。
「顔って……、その知り合いはいくつですか?」
「うーん……、たぶん俺と同い年だと思う」
「それって、オバチャンじゃない!!」
ショックのあまり絶叫すると、カウンターにいた御年六十のおばちゃんがおたまを振り上げた。