不良君と私の恋愛物語
「一樹。さっきのは酷かったんじゃないの?」

「泣いてたじゃん。お前怖すぎ。」

次々に色々言ってくる誠人と聡。

泣いてた。

あいつのあの顔…。

初めて会った時と同じだった。

「あれ?冴子は?」

「電話終わった?冴子チャン帰っちゃったよ。」

「えっ?!なんで?」

「一樹が泣かした。可哀相ー。」

「なんで…?」

みんな俺を見てる。

何なんだよっ!

なんであんな目してたんだよ…。

すると。

「一樹っ!冴子にそんな事言ったの!?」

突然美里が怒り出した。



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