不良君と私の恋愛物語
「冴子…。」

眠ったままの冴子の頭を撫でた。

「ん…。」

冴子の目がうっすら開いてきた。

「冴子?」

「あれ…。私…?」

「倒れてたんだよ。」

冴子はきょろきょろ見渡してる。

「気分はどう?」

「朝よりは楽になってる…。それより。なんでここにいるの…?」

「美里に教えてもらった。勝手に入ってごめん。鍵開いてたから。」

「鍵…。閉め忘れちゃったんだ…。」

「不用心だな。俺じゃなかったらどうするんだよ…。」

そう言うと冴子は黙ってしまった。

「こんな事言いにきたんじゃないんだ。」

「……。」

「昨日の事。ごめんな…。言い過ぎた。」

「…ううん。」

「美里から聞いた。」

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