不良君と私の恋愛物語
「そう言うのって。男にとっては、すげー重たいから。そのうちウザかられるだろうな。」

「……っ!!」

「じゃ。また会ったらよろしく。」

奴はそのまま歩いて行ってしまった。

私は呆然と立ちすくんでいた。

「冴子…?大丈夫?」

美里が私の肩を揺らす。

ウザがられる…。

重い…。

その言葉がグルグル頭の中を駆け巡る。

「冴子…。ちょっと休もっか。」

美里は私を公園のベンチまで連れてってくれた。

「冴子。私はずーっとずーっと冴子の味方だからねっ!」

ニコッと笑って言ってくれた。

「ありがとう…。」

「そんな顔しないで?あ、なんか飲み物買ってくるね!待ってて!」

美里は自販機を探しに行ってしまった。



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