不良君と私の恋愛物語
「どういう事?説明してくれなきゃ分かんない。」

「えっと…。元カレに偶然会っちゃって、それで…。」

「元カレ?」

「冴子にヒドイ事言った奴!!またヒドイ事言われて…。で、公園で慰めてたんだけど、ちょっと目離したらいなくなっててっ!」

電話の向こうで慌ててる様子が伝わってきた。

「分かった。俺も探すから。」

電話を切った。

冴子。

どこ行ったんだ?

なんで俺はさっきの電話のSOSに気付かなかったんだ…!

自己嫌悪に陥ったが、そんな事よりも先に冴子を見つける事が大事だ。

行きそうな所を探し回ったがどこにもいなかった。

帰ってるかもしれない…。

冴子のアパートに向かった。



< 150 / 257 >

この作品をシェア

pagetop