不良君と私の恋愛物語
「ヒック…。」

「冴子。心配なんかしなくて平気だよ?」

っと美里。

「俺だって。誠人だってみんな冴子チャンの事好きだからさ!」

っと聡クン。

「なっ?冴子。」

「…うん。」

「ほら。泣きやんで?」

一樹が指で私の涙を拭いてくれた。

私、ホントにバカだ…。

あんな奴と一樹は違うのに…。

あんな奴とみんなは違うのに…。

「みんな…。ありがとう…。」

精一杯の笑顔を見せた。

「じゃー。取りあえず、冴子チャンの手当てしに行きますか~!」
「だな。オレん家行くか。」

「一樹ん家初めてー!」

はしゃぐ美里。



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