不良君と私の恋愛物語
ガチャッ
ドアが開いて誰かが入ってきた。
「あ。起きた?」
居酒屋で言い合った¨あいつ¨がいた。
「わ、私っ…。」
「家分かんねーし、うち連れて来た。」
淡々と状況を説明する¨あいつ¨。
「あ。俺?加藤一樹。高3。」
加藤一樹…。
一つ上か…。
…じゃなくて!!
「なんで…??」
なんで助けてくれたの…?
どうしてあそこにいたの…?
「あー。なんとなく。気になって追いかけた。お前足早過ぎ!見つけるの苦労したよ。」
なんて。
なんとなくなんかじゃなくて。
泣いてたから。
女の泣き顔なんて見慣れてるハズなのに。
気になってしかたなかった。