不良君と私の恋愛物語

ガチャッ

ドアが開いて誰かが入ってきた。

「あ。起きた?」

居酒屋で言い合った¨あいつ¨がいた。

「わ、私っ…。」

「家分かんねーし、うち連れて来た。」

淡々と状況を説明する¨あいつ¨。

「あ。俺?加藤一樹。高3。」

加藤一樹…。

一つ上か…。

…じゃなくて!!

「なんで…??」

なんで助けてくれたの…?

どうしてあそこにいたの…?

「あー。なんとなく。気になって追いかけた。お前足早過ぎ!見つけるの苦労したよ。」
なんて。

なんとなくなんかじゃなくて。

泣いてたから。

女の泣き顔なんて見慣れてるハズなのに。

気になってしかたなかった。

< 17 / 257 >

この作品をシェア

pagetop