不良君と私の恋愛物語

「うん…。」

何となくか…。

でも助けてもらってなかったらって思うと。

怖い…。

思い出してまた涙が出てきた。

「だ、大丈夫か??痛いんか??」

「…グスン…」

「ごめん…。」

「なんで謝るの…?」

「もっと早く見つけられれば良かった。」

「あなたが悪いわけじゃない…。」

そう言いながら私は震えていた。


「無理しなくていいよ。」

ギュッと。

抱き締められ、ポンポンっと頭を撫でた。

不思議と嫌じゃなかった。

むしろ安心するくらい。

男子なんてろくな奴いないって思ってたのに

¨あいつ¨

加藤一樹は居酒屋に居た時とは違って優しい目をしていた。

< 18 / 257 >

この作品をシェア

pagetop