不良君と私の恋愛物語
「うん…。」
何となくか…。
でも助けてもらってなかったらって思うと。
怖い…。
思い出してまた涙が出てきた。
「だ、大丈夫か??痛いんか??」
「…グスン…」
「ごめん…。」
「なんで謝るの…?」
「もっと早く見つけられれば良かった。」
「あなたが悪いわけじゃない…。」
そう言いながら私は震えていた。
「無理しなくていいよ。」
ギュッと。
抱き締められ、ポンポンっと頭を撫でた。
不思議と嫌じゃなかった。
むしろ安心するくらい。
男子なんてろくな奴いないって思ってたのに
¨あいつ¨
加藤一樹は居酒屋に居た時とは違って優しい目をしていた。