不良君と私の恋愛物語
「冴子チャン?!」

誤魔化しきれないっと思ってギュッと目を閉じた後、口を開いた。

「クリスマス前に突然一樹の家に尋ねて来たの…。最初はすごい印象が良い人だったんだけどね…。一樹が席を外した時に言われたの…。」

「別れろって…?」

「…うん。すぐって言われたけど、クリスマスまで待ってくださいって言ったの。だから、クリスマスの終わりに別れを切り出した…。」

「なんだよそれ…。」

「もう忘れたから…。だから、もういいの。一樹には幸せになってもらいたいの。」

「だけど、それであいつが幸せだと思うか?」

「しょうがないんだよっ!一樹の為なんだからっ!っはぁ…はぁ…」

苦しくなってきた…。

もう、嫌…。



< 221 / 257 >

この作品をシェア

pagetop