不良君と私の恋愛物語
「冴子に触んじゃねーーー!!」

頭が痛いのなんか忘れて、殴りかかってくる男たちを投げ飛ばした。

そうしてる時でも、渡辺は冴子から離れようとしない。

バン!

「一樹大丈夫か?!」

2人が来た。

「っおせーよ!!」

3人ならもう大丈夫!

一気に周りのやつらを倒すと、渡辺に殴りかかった。

「触んなっつってんだろーが!!」

はぁはぁと肩で息をすると、冴子に上着をかけた。

「ごめん、ホントにごめん‥。」

ブルブル震えている冴子を見て、俺はなんでもっと早く助けてやれなかったんだって悔やんだ。

「帰ろう?」

俺の問いかけにうん、とうなずき立ち上がろうとしたときだった。

「一樹!危ない!!」

そう言われたときはわけが分からなくて、何が起こったのかわからないまま全てがスローモーションに見えた。

「ふざけんなーー!」

渡辺が俺に向かって突進してきていて、手の中にはキラリと光るものが見えていた。


グサッ‥‥‥








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