不良君と私の恋愛物語
「先生！脈が戻ってきています！！」

看護婦が慌しく動き始めた。

医者も続いて動き始める。

医者によってどかされた俺はみんなと外で待たされることになった。




「良かった‥！良かった‥！！」

泣き崩れる美里。

安堵の表情を見せる聡と誠人。

俺はいすに伏せって泣いた。

冴子を失わずに済んだこと。

これから先何があっても絶対冴子を幸せにしていくと誓った。









数時間後、冴子の容態が安定してきて病室に移されていた。

目が覚めるまで側に居てやりたい。

個室にしてもらい、一番広い部屋にしてもらった。

隣に簡易ベッドを用意してもらい、いつ起きても大丈夫な様にした。

母親は何も言わず、帰っていった。

認めてもらえたのだろうか？

いや、認めてもらえなくたって俺は冴子を離さない。

早く目を覚まして安心させてくれ‥。






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表紙・目次

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