不良君と私の恋愛物語
3人を見るなり私達につっかかってた男共が目の色を変えた。

「よぉ~。加藤一樹。」

えっ?

知り合い?

ビクビクしながらも、その事に驚いた。

「いい加減。離してもらえる?その手。」

聡クンが睨む。

「ヤダね。知り合いなら余計ヤダ。」

そう言って掴んでる腕をさらに強めた。

「…っ!痛いっ!」

勇気を出して腕を振り払おうとするけど、ビクともしない。

「可愛い子チャン。怪我するよ?」

そう言うとニヤニヤしながらグイッと自分に引き顔を近付けた。

嫌っ!!

必死に目を閉じた。

「怪我すんのはテメーだよっ!」

そう聞こえてからすぐ私の視界からつっかかってた男が消えた。

何が起ったのか分らず…。

ペタン、とその場に座ってしまった。

「大丈夫!?」

駆け寄って来たのは美里だった。

「う、うん…。」

パッと周りの光景を見ると。

3人が奴等と殴り合いをしていた。

「よえーのにつっかかってくんじゃねーよ。バーカ。」

そう言われると男共は逃げて行った。

何か。

助けてくれたんだけど。

殴り合いしてる時の一樹の目は本気で怖かった。


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