不良君と私の恋愛物語
「冴子っ!」

冴子に近寄ると様子がおかしかった。

「ありっが…と。はぁっはぁっ」

明らかにおかしい。

「冴子?どうした?」

みんな心配そうに見ている。

「はぁっ息っ。息が…はぁはぁ…。」

そう言うと苦しそうに荒い息をした。

「えっ?!あっ!もしかしたら過呼吸かもしれないっ!」

美里が言った。

「どうしたら良いんだっ!?」

「袋があれば良いんだけど…。」

袋なんてない…。

「冴子っ!?」

美里の声に反応がない。

「救急車っ!」

俺は慌てすぎて携帯を上手く使えない。

「しっかりしろよっ!」

そう言うと聡が携帯を取り上げて電話をした。

しばらくすると救急車が到着した。

「俺たちは荷物部屋に置いて来るから、お前着いててやれ。」

誠人が言った。

「ありがとう…。」

そう言うと救急車に乗り込んだ。



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